星新一さんのショートショートは私が子供の頃によく読みあさったものです。不思議な世界でラストまで読むと『あぁ!』と声を上げたくなるようなオチが用意されていて、人間の心の奥底に潜む物や社会の風刺が効いていて面白く読ませてもらっていました。
絵本化されたのだと絵本ナビで知り、上の息子にも読ませました。「おもしろかったよ」と一言でしたが、彼もママと同じ感性の持ち主なのできっと響いたものがあったでしょう。
絵本ナビでの絵を描いた作家さんのインタビューを読んだ後に読んだのであぁ、捨てるゴミはここまでは描いてここからは描かずにいたのだなと思いながら読みました。
必要以上に説明的でなく、でも挿絵ほどそっけないものでなく星新一さんの世界を具現化したいい絵本になっているなぁと思いました。