この物語は、山間の小さな村にある図書館と、その土地に住む人たちとの交流を描いたもので、エピローグとプロローグの美月さんの話を入れると、10人分の短いお話が入っています。
字の大きさも文章の作り方も、小学校の高学年くらいのお子さんから十分読めるようなものになっています。
この本にはたくさんの図書館に通う人たちが登場します。
もちろんと子どもたちもいろんな理流で図書館にやってきますが、
物語の舞台が山間の村なので、どちらかというと高齢者の方のお話が目につきました。
特に「ゆきの話“おばあちゃんの秘密”」は心に残りました。
自分にとってのお祖母ちゃんにも若い時があった。ことを孫の“ゆき”が知った時の驚き方が良かったです。
子どもたちに読んでもらいたくて、作者はこういう形で本を作ったのだと思いますが、わたしは出来れば、図書館で働く人たちにこの本を呼んでもらいたいなぁと思いました。
ここには、図書館サービスはこうあってほしいということがたくさん詰まっていました。