妹のなつみが、熱を出して寝ています。
朝ごはんのおかゆも ちょっとしか 食べられませんでした。
「なにか 食べたいもの ないの?」というと、
”さんぼんぼう”それだけしかいいません。
さんぼんぼうってなんだろうと、バナナ・アイスじゃあなかった。
「まるくて、たねが あるの」あっちで、食べたといって外を指さした
ものだから、外に出て探しました。さんぼんぼうは、おばあちゃん
のつくっているさくらんぼでした。籠いっぱいのさくらんぼをもらっ
て家に帰って、なつみが食べ終わるまで、おねえちゃんだから
待っている優しいなつみのおねえちゃんでした。
さくらんぼだとわかってよかったです。