戦争中に部隊に帯同していた野生の豹「ハチ」の数奇な運命の物語。
児童書の物は読んだのですが
今回は絵本を読んでみました。
これは実際にあったお話なので
資料の写真が残されています。
絵本の絵が、その写真をとてもよく再現していて
涙が出そうでした。
かわいそうなぞうが、非常事態を理由に殺されてしまったのと同じように
この「ハチ」も殺されてしまうのですが
このお話の良いところは「かわいそうなお話」だけで終わらないところだと思います。
ハチを愛していた人たちが
ハチのことを語り継ぎ、その姿もはく製として残され
戦争の悲惨さを今なお伝え続けている・・。
死んでもなお生き続ける思い出と愛情。
温かい心になる一冊です。