深い色彩が印象的なイザベル・シムレールさんの作品ということで惹かれました。
もちろん、題材がシルクロードということも。
印象的な表題は、沈む夕日の色でしょうか。
チョウ専門の昆虫学者がシルクロードを旅する紀行文という構成ですが、
豊潤なシルクロードの旅を満喫できます。
中国の西安から西を目指し、新疆ウイグル自治区へ。
独特の自然環境と人々の暮らし、何より、深い色彩に圧倒されます。
シルクロードの名の由来となった絹のこと、そして綿花も。
それらがもたらした営みのありがたさを感じます。
小学校高学年くらいから大人まで、シルクロードを体感できると思います。