雪窓という名前のおでん屋さん。
人間のお客さんだけでなく、
たぬきまでお客さんになり、いつしか助手に・・・(笑)
かいまきの少女がおでん屋に来て、
おでん屋の主人は、死んでしまった自分の娘のことを思い出します。
もう一度逢いたくて逢いたくてたまらなくなり、
山を越えて行く事に。
たぬきは主人が自分だけを見てくれていないことに、
ちょっぴり淋しい思いをしていたかもしれません。
でも主人が喜ぶ、あるいは心穏やかな気持ちになれるよう、
お手伝いをしています。
その姿がいじらしくて、切なくなります。
このお話が終わった後も、
おでん屋はたぬきと一緒に過ごしていくのだろうなぁ。
そんなじんわりとした温かさを感じるお話です。