サブタイトルの通り、守り人シリーズの外伝です。
『天と地の守り人』の後日談であり、バルサがジグロとの旅を思い出しながら進む物語でもあります。
タルシュ帝国との戦から一年半。
バルサは16才の頃にジグロとともに護衛を引き受けた旅芸人<サダン・タラム>と再会し、護衛を引き受けることになります。
16才の初々しいバルサ、最高の武人ジグロ、二人の思い出…外伝ならでは、というんでしょうか。
登場人物たちと一緒に振り返り、物語を慈しむことができます。
上橋さんの「あとがき」に書かれていますが、この物語は『闇の守り人』と一対になっているのかもしれません。
5年後、10年後にも読みたい、大事な一冊です。