『やまんばやまのモッコたち』も含め、まゆシリーズ制覇の私たち。娘の好きな気持ちをはるかに凌駕するぐらい母が愛してやまぬ絵本です。
娘に請われ、本屋から帰ってすぐ読み聞かせていて、恥ずかしながら泣きベソをかいてしまいました。
力のある文と絵が、小難しい理屈抜きに心をうちました。
お母さん代わりをするまゆが逐一感じる、おかあちゃんて大変だなという感想。泥んこのまゆをギュッと抱きしめるやまんば母さん、一緒に食べるさつまいも。
きっとお風呂に入るのも手伝ってあげたのでしょうね。文章に書かれていない合間の出来事も想像に易い挿絵です。
抱っこって、計り知れない力がありますよね。娘との心のふれあいに心を砕く私にはググッときました。
やっぱりやまんば母さんの育児は、涙が出るほど私の憧れです。
山の中で泥だらけになって思いっきり遊んで、やまんば母さんのもとですくすく育つまゆ。裏表紙がたまりません。
最後のページで、おいもを食べながら腰がひけているキツネくん、なにか予感でも感じたかな。毎度お疲れ様です。
今回色彩も特に美しいですね。ツメクサとまゆの髪と服がなんとも色鮮やかで心に残りました。
原画展、(近畿で)やってくれないかなぁ。