朝の5時、ミルクの缶を持ってムーミンは、ママの待つ家に帰ろうとする。道中、いろいろな人に出会い、とんでもない出来事があり…
自分で絵本を切り取って、通り道を作りながら進む。
(私が読んだものは、図書館の本で、既に切り取ってあり、透明のフィルムを貼りつけ補強されていました)
それからどうなるか、さっぱりわからない。予想できない不思議な旅が続き、びっくりする。作者の遊び心や発想の豊かさ、絵のお洒落な色使い、独特の世界観が楽しい。どこに連れていかれるかわからないスリルのある展開で、妙な登場人物がいろいろ出てきて、あれこれ想像して楽しむ余地がある。どう見ても性格が悪そうな人が堂々と自己主張する様子が、面白くて、なんだか悲しいようで(友達いなそう&生きるの大変そう)、おとぎの国とは言え、いろんな苦労があるのだなあ…と余計なお世話で、あれこれ心配にもなる。
冒険する過程を楽しめる異次元絵本。工作もできるようなので、プレゼントにもいいかもしれない。