読み終えて金子みすゞさんの『みんな違ってみんないい』の言葉がふと浮かびました。
おおきなゾウのフンパーディンクは子どもたちと遊びたいのに、着せ替えごっこもかくれんぼも体が大きくてうまくいかず…おまけに、大好きだったみんなの滑り台を壊してしまいました。
この時に子どもたちは、しょんぼりしたフンパーディンクに対して《わざと壊したわけじゃない、一緒に遊びたかっただけ》と相手の気持ちを考えてあげるんです。
その後は、フンパーディンクの好きな遊びを一緒に楽しもう!とフンパーディンクの好き≠ノ寄り添い、みんなで冒険が始まります。行進から始まり、背景は、いつの間にかジャングルに変わり、最後は大きな鼻で滑り台を楽しんでハッピーエンド。
この絵本は最初から最後まで子どもの純粋さと優しさに溢れています。自分とは見た目も好きなことも違っても、お互いに認め合い、思いやることで新しい発見に気づいたりするんですよね。子どもに伝えたいことが自然と絵本から伝わってくるんです。
保育園や幼稚園での読み聞かせにぴったりの絵本です。子どもに読んであげたいおすすめの1冊です。