この本の形はかなり《灯台》を意識して作られている気がします。というのも、絵本の形にしては珍しい 縦約29p×横約16pでした。ひょろっと縦長の絵本になります。
邦訳は掛川恭子さんです。最近掛川さんの邦訳本をよく目にしますが、やみやすく優しい雰囲気の日本語で個人的には好みです。
作者の絵本は邦訳絵本としては初めてなのかもしれません。
挿絵はキンバリー・バルケン・ルートさんという方です。
線の細かい絵で、北国の寒さや風の強さ、海や海上の雲の流れなどがよくわかり、主人公たちがどんな世界に住んでいるのか、とても想像しやすかったです。
主人公のバーディは10歳ですが、
家族のために働いている10歳は親の庇護の元、遊んだり学校へ行ったりしている10歳とは、感覚が大きく違うので、
この絵本は小学校高学年以上のお子さんたちにおススメします。