新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

  • ためしよみ

ピーターのくちぶえ」 夏の雨さんの声

ピーターのくちぶえ 作・絵:エズラ・ジャック・キーツ
訳:木島 始
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1974年02月14日
ISBN:9784033280707
評価スコア 4.74
評価ランキング 1,106
みんなの声 総数 26
  • この絵本のレビューを書く
  •  エズラ=ジャック=キーツのこの絵本を読んで、なんてきれいな作品だろうと思いました。
     でも、きれいってなんだろう。人はどんなものを見た時にきれいって感じるのでしょう。
     辞書で調べると、「きれい」には「色・形などが華やかな美しさをもっているさま」とか「姿・顔かたちが整っていて美しいさま」とあります。
     この絵本の場合、色彩の素晴らしさが読者に「きれい」と思わせるのだと思います。

     くちぶえが吹けない少年ピーター。
     街の中でたたずむピーターの、その街の壁がピンクを基調に描かれています。
     実際にそんな色をした壁があったら驚くでしょうが、ここではちっとも変じゃない。
     ピーターが暮らす街はなんとも見事な色彩でできていることでしょう。
     それに、ピーターの服だって素敵です、
     少し大きめのTシャツでしょうか、白地にピンクの線柄がはいっていて、少年の躍動する感情があらわれています。

     なかなかくちぶえが吹けないピーターにやっと音がでました。
     そのうれしそうな顔といったら。
     その自慢げな顔といったら。
     絵本ですから音が聞こえないはずなのに、くちぶえを吹くピーターを描いたページを開くと、少年のかぼそい、けれども強い音が聞こえてくるようです。

     キーツさんの絵本は色彩もきれいですが、子供のことをとてもよく観察していると思いました。
     きっと誰にでもあった、くちぶえがならない悲しみ、初めて鳴った時の喜び。
     それが見事に描かれた絵本になっています。

    投稿日:2019/04/21

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「ピーターのくちぶえ」のみんなの声を見る

「ピーターのくちぶえ」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / ぐりとぐら / おおきなかぶ ロシアの昔話 / いないいないばあ / だるまさんが / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / がたん ごとん がたん ごとん / はじめてのおつかい

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

みんなの声(26人)

絵本の評価(4.74)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット