ジェームズとぼくは、いつも仲良しだったよ。
だけど、もうジェームズなんかキライ。
絶対友達になってやるもんか・・・
ジョンはジェームズの悪いところをいくつも挙げるけど、
「ぼくとジェームズがなかよしだったときは」って、
悪いところよりももっとたくさん、楽しかったことやいいところを言ってくれます。
けんかをしてしまったぼくとジェームズだけど、
決定的な理由が語られないまま、話が進むのです。
だって、「クレヨンをひとりじめ」も「いつだっていばりたがる」も、日常茶飯事なのに、なぜあえて今けんかを?
きっと、理由なんてないのでしょう。
ぼくの姿を家から見たジェームズは、とてもやさしい顔をしていて、とてもけんかをしていたようには見えないもの。
「ぼく」が一方的に、昔のことを思い出して、怒ってたのかな。
砂を投げたジェームズもよくないけど、だからっていきなり怒って絶交しちゃうジョン・・・
だけど、ケンカしたすぐ後には「ローラースケートやらない?」ってあっさり仲直り!
一つのローラースケートを二人で一足ずつ履いて、クルクルクッキーを半分こして。
なぁんだ、仲良しじゃない!
ケンカするほど仲がいい、ってよく言うものね。
特に男の子は、後腐れなくケンカできちゃうのかも。
なんだかうらやましい、ぼくとジェームズの関係でした。
2歳の息子はこんなの分からないかな〜と思ったけど、
仲直りしたシーンではいつも「んふふ」って笑ってます。
彼も保育園では叩いたり押されたり、やったりやり返したりのいろんな人間関係を経験しているだろうから、共感できるのかな?