主人公ロバートが生涯を通じて学ぶレッスン。問題が解けると学年がひとつ上がり、解けなくて悩んだ時も先生に助けられながら成長してゆく姿は人間のあり方そのものです。
自分にとっての教科書はなんだった?解答へと導いてくれた先生は誰?自分のこれまでを振り返りながらなかば哲学的に読みました。とはいっても愛らしいロバートの表情をながめながら楽しむのもイイ方法だと思います。要するに、いろんな読み方の出来る絵本だということ。きっと読むときのシチュエーションによって、感じ方は様々なんだろうと思います。まさに今小学校や幼稚園に通う学びの道のスタート地点にいる子ども達は、この絵本をどんな風に感じるのでしょうか?大人には到底察せない意外でエキサイティングな反応が返ってくることでしょう。