戦争による難民問題を考えさせられる絵本です。
イギリスのEU離脱も、欧州移民と共に難民問題が大きな理由になっていることは周知の通りです。
ヨーロッパと違い、遠く離れた日本の地で「難民なんてかわいそう」、「イギリス政府はひどい」などと言うのは簡単です。
口先だけで、どこか他人事のように思っているからです。
無知というのは恐ろしいことです。
戦争のこと、難民問題のこと、この平和で安全な日本で私たちが出来ることとは何なのか、考えることが大事だと思います。
そして、一見平和に見えるこの日本でも、実は外から内から、戦争は知らず知らず近付いています。戦争はある日突然やってくるように思えて、実際にはすぐそこまでやってきているのです。
戦争は人の心をむしばみます。
希望を奪い、絶望だけを植え付けていきます。
失うものが多すぎて、得るものは何もありません。
そんな戦争を、この絵本に出てきた男の子のような優しさ、そして強さで押し返し、希望のある未来へと一歩一歩進んでいきたいと思いました。