2021年度読書感想文コンクール小学校低学年の部課題図書。
子どもの頃『シャーロットのおくりもの』のおはなしが大好きだったので、
クモのおはなしは素通りできません。
ジグモというクモがモデルのジグモンタが主人公。
洋服にあいてしまった穴をふさぐ仕事をしている、というのに納得です。
8本の足全てを使っての作業、というのも、なかなかの光景です。
やりがいを感じているだけに、次々とやってくるお客がもってくる修繕品への評価がやりきれませんね。
たしかに、古いものだからの修繕ですから。
ところが、たまたま修繕した、通りすがりのフクロウ親子の毛布が転機になるのですね。
意外にもフクロウ親子の絆も織り込まれていたというのは、
ジグモンタの日頃の行いだからこその奇跡だと思います。
だからこそ、ラストでの素敵なエピソードの輝かしいこと。
巻末には、軽快な歌も添えられています。
ジグモの解説もあり、案外科学も織り込んであることに感嘆です。