おっきょちゃんってなんだろうと思っていたら、おきよちゃんが縮まった名前だったのね。おっきょちゃんは、ひょんなことから、かっぱのお祭りに行くことになります。かっぱのお祭りは、もちろん川の中。降矢さんが描くその幻想的なお祭りの様子には、子どもばかりか大人も魅入ってしまいます。「わたし、おかねがない」というおっきょちゃんに、かっぱのガータロがかっぱの世界のお金のみどりのこいしをあげるあたりも、なんだか不思議なリアリティがあって素敵。
かっぱのおもちを食べたことから、人間の世界のことをどんどん忘れてしまうおっきょちゃんでしたが、お気に入りの人形を見つけてしまったことから、人間の世界が恋しくなってしまうのでした。さて、かっぱたちはどうする?長老「ちえのすいこさま」や「すいかごめのじゅもん」など、不思議な世界を垣間見ることができるでしょう。「めっきらもっきら」よりも私は好きかな?