この絵本は、子どもも私も大好きなお話です。子どもは犬が好きなので、私は絵がおしゃれなところが気にいっています。
モノクロに緑とオレンジのさし色がすてきです。カフェの窓にさりげなく「NO DOGS」の張り紙があったりと、作者の遊び心に笑ってしまいます。ママのレトロな感じの服もすてきであこがれます。
原文で読んでみたい、と思っていたお話なので楽しみでした。簡単な英文ですが、ネイティブの発音で聴くと気持ちいいです。
Its Harry! Its Harry! Its Harry! They cried.
この場面がいちばんいいです。家族のよろこびと驚きが伝わってきて、こちらもわくわくします。
ハリーの家族、街の人たちみんなの表情がいきいきしていて楽しいです。
日本語と原文を読み比べてみると、翻訳の妙がわかっておもしろかったです。
50年も前からたくさんの子どもたちを楽しませてくれた本は、大人をも楽しませ続けています。