イタリアの昔話です。
王さまに納める梨が足りないから、かごに入れられた少女が主人公です。
宮殿で、梨の子という意味のペリーナと名付けられるのですが、
心優しいがゆえに、疎まれ、魔女の宝物を取ってくるよう命ぜられるのですね。
放浪の末、梨の木で休んでいたペリーナ。
そして、そのあとの不思議な出来事に、ワクワクハラハラです。
懸命に清く生きる姿が本当に美しいです。
だからこその展開に心が温まります。
そして、寄り添う梨が印象的です。
このお話に魅了されたという酒井駒子さんの絵が、この世界観にぴったりです。
ラストのハッピーエンドが、何ともキュートです。
小学生くらいから、この心優しく勇敢な姿を見守ってほしいです。