朝ごはんの牛乳をうっかりこぼしてしまったよしおくんが、大変なことになってしまうお話。
2007年刊行。タイトル通りのお話だが、誰もこんな奇想天外な展開は思いつかないだろう。本書を是非とも読んでみて、あっと驚く変な世界を堪能して欲しい。
ページをめくるたびに、異世界に突入していく。くらくらするようなおかしな世界。数年前にインフルエンザが悪化して、40度を超えた高熱が続いたときに見えた幻覚を思い出した。そんな雰囲気がある。
へんな看板が立っていたりするあたりが、実にそっくり。
こんなに想像力を広げてしまっても、最終的には円満な形で収まっている。さすがプロの仕事。
昔懐かしい瓶の牛乳。
まず、よしお君の世代は、体験することが珍しいかもしれない。
今も配達の牛乳は、瓶、なのだろうか?