愛宕神社の出世の階段、有名ですね。
このお話は、出世の階段と言われるようになった、曲垣平九郎のお話です。
イメージとしては勇ましく階段を駆け上がっていった・・・感じだったのですが(表紙絵もそんな感じですし)、お話の中での進み方は、馬に話しかけながら少しずつ登っていく感じでした。
やれ調子はどうだ、まだ登れるか、ここが踏ん張り時だ・・・と自分に言い聞かせるように、馬に言い聞かせながら登っていく。
その様子はちょっとのんびりしているような感じで、「出世」のイメージとも違って見えますが、ただ勇ましく駆け上がろうとして失敗した他の武士達よりも着実な方法をとっており、なかなかの知恵者かもしれないとも思いました。
出世の階段自体を知っている方がより楽しめると思いますが、これはこれで味があって良いと思います。