吹雪の朝。
みちるはおねえちゃんと登校するのですが、進むのも大変。
お姉ちゃんが歩く姿勢や声掛けを教えてくれて、
楽しく進んでいると、なぜかしろくまが現れて、一緒に行くことに。
しかもアザラシやクジラも???
みちるは無事にお姉ちゃんに合流できるのか、ハラハラドキドキです。
北海道で子ども時代を北海道で過ごした種村有紀子さんが、
何か不思議なものに会えそうな雪の通学路の実体験を、
素敵なおはなしに。
雪国の子どもたちならではの感覚が伝わってきます。
吹雪といえば、鉛色の空に猛々しい雪の描写のイメージですが、
この作品の色彩は、何とも柔らかで優しく、温かく感じるから不思議です。
もちろん、姉妹の絆にもほっこりすると思います。
そうそう、雪道を歩くときの掛け声、まねしたくなります。
「いち・に しろくま!」
幼稚園児くらいから、雪国の子どもたちの豊かな世界を体感してほしいです。