今でこそ女の子の服装の選択肢にズボンは当たり前だと思うのですが、そう言えば中学校や高校の制服で、女子はスカートが義務づけられていますし、ジェンダーの話かと思いつつ読み終えて最後の解説を読んだときにビックリしてしまいました。
実在したメアリー・エドワーズ・ウォーカーの写真とともに、150年以上昔にあった事実が紹介されていて、それは半端ではなかったのです。
ズボンをはくことによって逮捕されるような社会があったこと、それにも屈しないで女性の権利を主張し続けたメアリーは偉大でした。メアリーが反発を受けながらも医師としての活躍を続け、その功績が認められた結果として、ズボン着用が公認されたという事実に、今の当たり前が、何と苦難の上に成り立っているのか、改めて実感しました。