森に春が来ました。
うさぎのミミナちゃんは、花を持って友だちを起こしに行きました。
まず最初は、くまのフワくん。
ミミナちゃんは、寝ているフワくんの枕元にシロツメクサの花束を置きました。
次は、やまねのクルリくん。
ミミナちゃんは、寝ているクルリくんの枕元にスミレの花束を置きました。
そうやってミミナちゃんは、寝ている友だちの枕元に、順番に花束を置いていきました。
しばらくののちに目を覚ました友だちは、花束の匂いの他に、何かの匂いを感じました。
なんだろう。
なんだろう。
友だちは、何かの匂いを求めて歩き出しました。
何かの匂いとは、何でしょう?
ママの匂い?
パパの匂い?
それとも……。
ミミナちゃんの友だちを思う気持ちがみんなに伝わった、かわいらしい絵本です。