死を扱った絵本はいくつかありますが
こんなにさわやかな読後感を残す本は初めてです。
おじいちゃんの死を
「旅立ち」「先に亡くなった妻や友人と再会する」という風にとらえると
「先に行っててください。後から追いつきますよ」とでもいうような
暖かいものになるのですね。
お供えや、棺に入れるものも
「旅支度」だと思えば
自ずと、好きだったものや、気持ちの上がるものを持たせたくなるもの。
その時が待ち遠しいとまではいかないまでも
「悲しい別れではない」という風に
絵本で示されることには、意味があると思います。
昔、私の父が亡くなったとき
「みんな順番に死んでいくんだよ」と直球で説明して
幼稚園児だった娘は、大号泣だったのですが(^^;
その時、この本があったらよかったなぁと思いました。