夏休みに博物館に行って以来、すっかり恐竜にはまってしまった息子。
「きょうりゅう」と名の付く本はかたっぱしから毎日読んでいます。
ずーっと、ノンフィクション系(図鑑や発掘記など)ばかり読まされていましたが、ここにきてようやく物語に手をつけはじめました。
恐竜って身近なんだけれども、絶対会えない生き物なんですよね。
恐竜本を読んでいるうちに、恐竜に無性に会いたくなりました。
そんなときに出会ったのがこの本です。
突然学校に恐竜が(それもとっても愛嬌のある)やってきたら…
子どもたちはいったいどんな反応をするでしょう。
先生たちはパニックになるかも。
でも、この本では案外大人もパニックになっていないところがおもしろい。
学校側は動物園に引き取ってもらおうとするけれど、
なぜか動物園側はこれを拒否。
息子はこの部分に釈然としていない様子で、
「何も、恐竜用のオリを作ってあげて、草をたくさん植えてあげたらいいやんか!」
と文句を言っていました。
科学者にも電話するけれど、やっぱり拒否。
これには私も、「えーーーっ、なんで?」
結局大人たちにはどうすることもできず、
子どもたちの手で、この恐竜を学校からもと来た方へ返してやるのです。
自然科学の好きな男の子を文学へと誘う一冊だと思います。