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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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八郎」 どんぐりぼうやさんの声

八郎 作:斎藤 隆介
画:滝平 二郎
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:1967年11月
ISBN:9784834001143
評価スコア 4.81
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  • 悠久の愛

    とっても大きい山男、八郎のお話。

    すでに大きい体なのに、もっともっと大きくなりたくて仕方がなかった八郎。
    後半、八郎自身がいつも思っていた、「どうして自分が今まで大きくなりたかったか」
    という疑問に自らの答えを出すのですが、そのシーンは本当に壮絶な、
    頼もしくも悲しい、複雑な思いに駆られました。

    なぜ八郎でなければならなかったのでしょう?
    けれど、きっと八郎にしかできなかったこと。
    それが、これだったのでしょう。

    自己犠牲。優しさ。そして八郎から感じる、大きな悠久の愛。

    たくさんの小鳥たちが、八郎の頭(髪の毛)に巣を作って住んでいる
    のですが、「ぴちぴち、ちいちい、ちゅくちゅく、かっこー」という
    鳴き声が何度も出てきて、同じ鳴き声のはずなのに、シーンによって
    嬉しそうに聞こえたり、悲しそうに聞こえたり・・・

    「八郎」よりも先に「三コ」を読んでいたこともあり、もしかして、
    あの男わらしこは、三コのこと!?と、息子と二人で大騒ぎしてしまいました。
    三コが八郎を尊敬して真似たということを考えると、きっとそうですよね?

    ここのところ、斎藤隆介さんの作品をたくさん読んでいますが、
    絵本離れしていた息子が、斎藤隆介さんの作品をきっかけにまた
    少しずつ絵本を手に取るようになり、嬉しく思っています。

    良い作品というものは、今も昔も人を惹き付けるのでしょうね。
    いろんな意味で、心に残る作品となりました。

    投稿日:2011/01/26

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