息子に読もうと妻が買ってきました。
素朴で忍耐強く、それでいて苦難に対しては勇気を以て果敢に立ち向かうといった生き様は、自分のイメージではありますが、いかにも東北の人らしいと思いました。
私も、八郎が荒れ狂う海に挑んでついに呑み込まれんとする時に、子供に想いを遺す場面には心打たれました。
子供の前なのに不覚にも泣きそうになりました。
「八郎のようになれよ」と息子に言う事は出来ません。
やはり親としては、いつまでも元気で生きていて欲しいと思いますから。
けれども、命と引き換えにしてでも守りたいと思えるものを持つ事は尊い事、という事は伝られたらとは思います。
挿絵も話の世界観に合っていて、久々に綺麗な気持ちになれる、良い本でした。