1巻と2巻を連続して読んだせいもあり、2巻で完結という思いを持った作品。
1巻目では生きのびること、2巻目では生きたい場所で生きたい動物たちと生きることが、主題として描かれているのではないかと思った。
故障を修復されたロボット・ロズは、農場で働きながら島へ帰ることを強く願っている。自分が育てたキラリとの再会を果たすことができるのか。
1巻目を読んだ時、ロズは無垢なロボットで人間としての良いものを持っていると思った。
その良いものとは、ロゼが言う思いやりなのではないかと思う。ロボットとの共生社会は、今後間違いなくくるとして、私たちはどのように暮らしていくのか、そんなことも考えさせてくれる話である。