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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

うそ」 夏の雨さんの声

うそ 作:谷川 俊太郎
絵:中山 信一
出版社:主婦の友社
税込価格:\1,540
発行日:2021年04月01日
ISBN:9784074464708
評価スコア 4.5
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みんなの声 総数 3
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  • この絵本を読んで、まっさきに思ったことは、谷川俊太郎さんってなんて幸せな詩人だろうということでした。
     どうしてかというと、この絵本は2021年4月に出版されているのですが、絵本で綴られた谷川さんの詩自体は1988年に刊行された『はだか』という詩集に収められた一篇の詩なのです。
     それが、こうして絵本になる。谷川さん自身、この絵本の巻末の短いエッセイに「こんな不思議な絵本ができました」と書いているくらいです。

     詩を、それもそんなに単純な内容ではない詩に絵をつけるのは、難しいだろうと思います。
     少なくとも、この「うそ」という詩には物語(ストーリー)があるわけではないのですから。
     「ぼくは/きっと/うそをつくだろう」、そんな書き出しの詩に、あなただったら、どんな絵を描きますか。
     次の詩文を読まないとわからないよ。
     では、「おかあさんは/うそをつくなと いうけど」と続きますが、さあて描けますか。
     こういう絵本の読み聞かせって難しいだろうな。
     単に朗読だったらできるかもしれませんが、絵とうまく調和できるだろうか。
     そんな難しい詩に、1986年生まれの若いイラストレーターの中山信一さんがなんともぴったりの絵を描きこんでいます。
     谷川さんの詩をじっくり読み込み、そのあといったん離れて自身の世界を思い描く、そしてまた谷川さんの詩に寄り添う。
     そうして出来上がった絵本のように感じました。

    投稿日:2021/08/29

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