お父さんが、主人公の男の子にくまのぬいぐるみをプレゼントしました。
まだ小さかった男の子には、とってもとっても大きなくまちゃんでした。
でもしばらくたつと、男の子と同じくらいの大きさになりました。
男の子は、お父さんに言います。
「くまちゃんが ちぢんじゃった」
お父さんは、くすっと笑いました。
それからも、くまちゃんはどんどんどんどん小さくなっていきます。
くまちゃんが小さくなっていくのは男の子が成長して大きくなっていっているからですが、男の子には分かりません。
でも分からないなりにそれを受け入れ、やがてくまちゃんを卒業します。
男の子は体だけではなく、心も成長していたのですね。
大きさの変わらないくまちゃんを通して男の子の成長を記録した、素敵な絵本でした。