けんのチョッキを同じきれで出来ている木綿のろばさん。
お母さんが作ってくれたろばさんです。
すりきれて、汚れても、けんにとっては、たった一つだけの大切なろばさん。
ほかのおもちゃたちと棚に並べられ、誰かの手にとられるのを待つおもちゃたちを見ると、1つ1つがとてもいとおしい気がしてきます。
使い捨て、ぽい捨ての時代、おもちゃ1つを大切にする気持ちも薄れてきているような昨今。けんとろばさんを見ていると、ほっとします。
どんなものにも、命があり、気持ちがあるんだよ、って。大切にしなきゃね、って教えてくれますよ。