何かの比喩でしょうか?
残念ながらそれをつかめなかったので、残酷なお話の印象が残りました。
母親を失ったコハリネズミの友だち探しは、狙われたり慈悲を受けたり騙されたり、試練の旅でした。
一匹の盲目ねずみが抱きしめてくれたけれど、ハリネズミの針がその命を奪ってしまいます。
これほどに悲しいことはありません。
3日泣き暮らしたあと、ハリネズミは立直り笑顔でねずみの墓に別れを告げるのですが、どんな気持ちだったのでしょうか?
人の命の象徴のように赤く染まったハリネズミが、自分で生きていくしかないと気づいたとしたら、何とも悲しい答えのように思いました。