“ステラと弟のサム”シリーズ本だそうですが、この季節はこの一冊が良いかと思います。
夕焼け空に「火事だ」とステラにかけよるサム。
「おひさまが ねむろうとしているだけよ。」とステラ。
ここから、なんて素敵な表現だと引き込まれました。
おひさまが赤いパジャマを来て、大きな星空の毛布にくるまれる。
サムに説明しているうちに、ステラはサムと今夜キャンプをしようと提案。
すこし、こわがりサムを、ステラが『平気、平気』の勢いで、新しい体験に引っ張っていきます。
それにしても、ステラは素晴らしい詩人です。
いえ、こどもたちはきっとみんな詩人なんですね。
こどもらしい視線で、まだ数少ない言葉を一生懸命使って表現しています。
こんなお姉ちゃんがいて、サムには頼もしい限りでしょうね。
ラストのシーンがまたステキです。
星空があって、月が出て、おばあちゃん、やっぱりこの季節だと思います。絵も、夜のキャンプなのにとても温かい色使いの作品です。
ステラの言葉を楽しんでください。
息子は「かわいいね、ステラの言い方(ひょうげん)。」とニコニコ聞いていました。