ふくだじゅんこさんの絵にひかれて読みました!
ひとりぼっちで住んでいるどろぼうが、盗みに入った家で、たまたま盗んだ土の入った鉢。
それが、どろぼうの心を大きく変えていきます。
話しかけたり、水をやったり、芽が出た鉢植えを育てることで、盗みにも興味がなくなり、何かを育てることに喜びを感じる、優しい心の持ち主へと変わっていくどろぼう。
平和な毎日に訪れる戦争という悲しい出来事と、大切なものを奪われる悲しみ。
題名通り、どろぼうが悲しみにくれ泣く姿で終わるお話ではありましたが、裏表紙や表紙で、きちんとその先のストーリーへ繋がっていて、心温まるお話にジーンとしました。
悲しいことが起こっても、自ら行動し、変化を起こすことが出来る!と希望を持てるお話でした。
お話も、絵もとっても素敵で、よく出来ている絵本だなと感心し、出会えてよかったと思いました。