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おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ」 渡”邉恵’里’さんの声

おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ 作・絵:わかやま けん
出版社:ポプラ社 ポプラ社の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:1981年8月
ISBN:9784591004470
評価スコア 4.41
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みんなの声 総数 48
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  • おばけのどろんどろんが、夏の夜に小川のほとりで出会った大勢の蛍たち。おばけなのに光るおばけに囲まれたと思って、怖がって泣いているどろんどろん。ちょっと笑えるところ。
    全体的に、素朴なタッチの温かみのある絵と、繊細な心の描写が優しい雰囲気を感じられる素敵な絵本。でも、ところどころに生き物の儚さや、生きるためには食べる必要があるという現実、楽しい思いができることが奇跡であることなど、深いテーマが潜んでいるように思われた。

    蛍は成虫になってから2週間くらいの寿命だという。短い期間、精一杯光って、恋をして、遊んで、子孫を残して、思い残しがないように死んでいく。一方、おばけの方は、既に死んでいるので、「残り時間」を気にすることなく、半永久的にだらだらと存在しているようだ。
    両者の生き方や「残り時間」が対照的だ。
    蛍はどんどん生まれて、ハラハラドキドキしながら一生を過ごしていく。「わたしたち、いまが いちばん たのしい ときなのよ。」という蛍の台詞が深い。自分の一生をすべて把握して、受け入れている。

    おばけは成仏できないだけあって、迷っているのか、ぼーっとしている。そんな違いがあっても二人は仲良く遊んで、協力して危機を乗り切っていく。こういう風に、人間関係も、人間と自然との関係も、うまいこと折り合いをつけて、仲良くやっていけないものかと、思う。

    この絵本を読んだ後、少し時間がたってから、そんなことをふと思った。いろいろ考えさせられる場面が多く、個人的には哲学できる絵本のような気がする。長く読み継がれている絵本は、なにか、読者の心に残るものがあるようだ。
    年齢問わず、一度見てもらいたい作品。

    投稿日:2019/07/31

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