この絵本の主人公のカタツムリさんは、日本ではあまりお目にかからないタイプの巻貝だったので、気になって調べてみました。
一番近いのは、「キセルガイ」という種類のもので、分類上カタツムリの仲間ではありますが、「カタツムリ」とはちょっと違うみたいでした。
この絵本、旅に出たいカタツムリさんがとった行動が面白かったです。
体液で海岸の岩肌に
「のっけてください せかいいっしゅう」
と、書くなんて、なんてかわいらしいと思いました。
一緒に旅に出てくれたクジラはこの描き方から見ると“ナガスクジラ”ぽいです。
あちこち旅をするお話なので、あまりストーリー性はありませんが、それぞれの国や島の特徴が描かれていて、「あぁ、これはこの辺の国かな〜?」と、想像しながら見るのは楽しかったです。
また、テキスト(文章)は黙読しているときはあまり感じませんでしたが、音読してみると、詩的なリズムで耳に入る響きがよかったです。
演技学んだ作者の経験から生まれた文章なのかもしれません。