『THE ROCK FROM THE SKY』が原題。
カメとアルマジロと一輪の花という平和な表紙絵に、何やら不気味な題名。
アルマジロの視線も意味深です。
『どこいったん』『みつけてん』『ちがうねん』でおなじみ、
ジョン・クラッセンさんの作品ということで手に取りましたが、
まずその分厚さにびっくり。
なるほど、壮大な連続短編集ですね。
いわ、おちる、みらい、しずむ、まんいん。
第1話から壮大な会話劇が繰り広げられます。
読者は迫りくる危機を知っているから、ハラハラドキドキ。
加わった無口なヘビが、期せずしてナイスアシスト。
そして、カメとアルマジロとヘビの絶妙な関係性。
「なんか おる」は夢か真か。
最後まで、題名が効いています。
小学生くらいから大人まで、じっくり楽しめると思います。