このようかいむらシリーズは、一年の細かい行事ごとに物語があるので重宝しています。節分の時期に、それに合わせた絵本を読み聞かせしたくても、学校図書室などには一つの行事のみを扱ったものって、なかなかない。季節感を表現するものは、ある程度用意されている場合はあるけれど。
この作品では、こおにが「おには外」されないように、という優しさがキモです。
みんな、仲間の気持ちを大事にしようね、というメッセージは時代に合っているのかもしれません。
ただ、本来の「オニ」としての役割は果たしていないので、私は違和感を感じました。子供たちは、楽しく聞いてくれたように感じます。
節分の意味を伝えるなら、別の本を使った方が良いでしょうね。