1985年刊行。子どもをたくさん産んだ、くろねこの母さんと子どもたちのお話。
30年以上前の作品なのに、全く時代や古さを感じない奇跡のデザイン。
白と黒の単純明快な画面に、くろねこの母さんと白猫の子ども3匹、黒猫の子ども3匹が躍動する。パズルのようになっていて、見ていて楽しい。お話も、言葉を吟味して、簡潔な表現で、愉快な展開。
まったく、傑作の絵本だ。
肝心の父さんはどこにいったのかわからないが、
母さんと子どもたちは、きっと楽しく元気にずんずん成長して、幸せにくらしていくだろう。
心が明るく、楽しい気分になる素敵な作品だ。
ユーモアやとんちが効いている。