かつては森は動物達のものだった。そこに人間が住むようになり、動物達の生活が変わる・・・。森にすむ優しい優しいくまさんは、同じ森に住む動物の子供達に「里に行ってはいけないよ、人間がいるから」と教えます。だけど、ある冬、食料が実らなかった・・・。子供達は弱り、くまさんは里に行きます。子供達のために!!人間のあり方、命の尊さ、動物との共存、人間の身勝手さ・・・。数ページに作者の言いたい事がギュッとつまっています。そして、ハッピーエンドに終わらず、「えっ!?コレで終わっちゃうの!?」と思わせる最後。驚きと涙なしには読めない本です。そして、とても考えさせられます。3歳の娘には少し早いようでしたが、くまさんがケガしてしまうシーンはとても悲しそうです。動物にも命があるって知ってほしい。人間が一番のように振舞わないで欲しい。野良猫を虐めるような子供にはなってほしくない・・・。色々な重いから購入に踏み切りました。題材できには重いと思いますが、大事な事が書いてある本だと思います。