ちょっとへんてこりんな題名にひかれて図書館から借りてきました。「ユダヤの民話から」とあります。母親とおかみさんと6人の子どもと一緒に、ひとへやしかない小さな家に住んでいる貧しい男が、もめ事が絶えないことに耐えかね、ラビ(ユダヤの博士)のところへ助言を求めにいくおはなしでした。
ラビは男にとんでもないことを次々と助言します。男の家は良くなるどころか、ひどくなるばかり。「どんなことになるんだろう?」とお話を聞きながら、子どもたちも困った顔になっていきます。
最後には、納得の結果が訪れるのですが、子どもたちは、ホッとするというよりポカンとした顔をしていました。その後じわじわとおもしろさがやってくるといった感じです。
大勢への読み聞かせなどにも向く絵本かなと思いました。