夏の日、麦畑に現れたくものこに連れられてそらのむこうへ飛んでいく。
そこにあったのは、そらのドーム。
ドームの中では、そらのこたちが大切なものを一生懸命守っているのでした。
麦畑の黄金色、空の青、雲の白。
広々と美しい景色の中に、苦しくなるような茶色いものが一つだけ。
それは何でしょう。
なぜ茶色になってしまったのでしょう。
好きなときに好きなだけ、太陽の光を浴びられる。
好きなだけ、清々しい大気を深呼吸できる。
そんな美しく安全な空を、子どもたちへ渡していくのが大人の責任ではないでしょうか。
くものこが、大切なことを教えにきてくれた絵本です。
好きなだけ太陽を浴び、
好きなだけ深呼吸して育った大人にこそ、ぜひ読んで欲しい絵本です。