子どもの頃に読んだのでなつかしくなって読み返しました。
借り暮らしの小人たちの部屋の様子が、子どもの頃は分からなかったものも、大人になって読むと頭にちゃんと浮かんできます。
(チェスの駒、吸い取り紙、ゆびぬきなんて分からなかったので)
小人たちは小さいけれど、人間たちと同じように(それ以上かも)プライドがあって、頑固で欲深で、行動的です。
小さいからかわいらしいだけではないのです。
もう会えなくなったほかの小人たちの悪口を言ったり、おかしかったのが人間を自分たちを養う奴隷だと思っているところです。
妖精のような純真な存在ではないのです。
とても親近感が沸いてきて、より物語に引き込まれました。
小人たちが見つかってしまうところでは、どんなにハラハラしたことか。
自分の読む速度にいらいらしてしまうほどでした(汗)
この物語を語っているおばさんの体験を最後に語られますが、こんな終り方は本当にすてきです!