「どうぞのいす」の香山美子さん、日本昔話で多くの作品を手がけている赤坂三好さんのコンビで、コロンブスを手がけていることにびっくりしました。
でも、わずか30ページの世界で、文章はあくまで香山流で、叙情的で心に響くものでした。
歴史や伝記の固い現実感から、コロンブスの人間像を浮かび上がらせたような内容で、コロンブスと取り巻く歴史背景に関心を持たせる導入になっていると思いました。
加えて、赤坂さんのどちらかというと硬質な絵が、西洋史と協調できていることに驚きひとしおです。
氏にとってはかなりのチャレンジだったように思います。
これならば読み聞かせ出来ます。