まず都会育ちで田舎もなく、両親も東京出身なので、うらやましい世界だなぁと思いました。
おじいさんと孫娘のかけがえのない、ひと夏の暮らしが、描かれていきます。
おじいさんの畑仕事を手伝ったり、ぱたぱたと飛び回りながら、やかましく歌いかける「おてんば鳥」に顔を見合わせて、声をたてて笑ったり。
昼は、木陰で木の葉のふれあう音や虫たちの音楽というジョージアの夏のしらべで耳と頭を満たして眠りに落ちる。
夕方。おじいさんはハーモニカを吹き、孫娘は歌う。いい音楽を聞かせてくれた虫たちのために。
病気になってしまったおじいさんは、おかあさんと孫娘の住むボルチモアに移り住みます。でもおじいさんは、悲しそう。そんなおじいさんの目を大きく輝かせたのは・・・
この絵本のような夏でなくても、そういえば虫の声に耳を澄ませたり、木々のふれあう音を心地よく感じたことはあったな、と思い出しています。