子供が二人います。
上の子は赤ちゃんのころからなかなか強情で気難しく、しかし、自分の子供の頃を思い返してみても、いまの自分と照らし合わせてみてもよく似ているところがあって、そのせいか余計に手を焼き、ぶつかり合ってきました。
何度叱っただろう(いや、怒っただろう)。
恥ずかしながら、どうしていいかわからずに叩いてしまったことも、ありました。今でも、しょっちゅうイライラして、子供の気持ちも考えず、大人である私の気持ちをぶつけてしまうことがあります。上の子には、申し訳ないと思うこともしばしばです。でも、素直に自分の非を認めて謝るのが難しかったり。
そんな中、前々から気になっていたこの絵本を寝る前に読み聞かせました。
上の子は、いつもに増して注目して耳を傾けていました。いつも叱られている自分と「ぼく」を比べたり、叱られる「ぼく」にいたく共感したり、逆に「だって、それはだめでしょ!」とつっこんでみたり。
この絵本の中で、先生や母親に認められ、気持ちを受け止めてもらった「ぼく」がいたことで、上の子も、本当は知っているはずの親の愛情を再確認し、安心してくれたようでした。
「いつもいっぱい怒っちゃってごめんね。どんなにひどく叱っても(怒ってしまっても)、いつでも、いつまでも、ずっとあなたを愛しているよ。」と、伝えることができ、寝る前のひと時、久々に親子でぎゅーーーーーっとすることができて良かったです。9歳ともなると、なかなかそんな機会も減ってくるので。
この物語には、さまざまな見方、感想を持つ方がいらっしゃるとは思いますが、
少なくとも我が家ではお互いの愛情を確認しあい、照れずに気持ちを伝えるきっかけとして、大いに役立ちました。