マーガレットワイズブラウンさんらしい、静かで温かいクリスマスの物語。
森から少し離れたところに立つ、一本のもみの木。
そこへ、一人のおとこのひとがやって来て、もみの木を根っこごと家に持ち帰ります。
おとこのひとの息子は足が悪く、一度もベッドから出たことがないので、ツリーを見せてあげたかったのです。
そして、冬が終わるとおとこのひとは、またもみの木を元の場所に植えました。
毎年、そんなことが繰り返されていたのですが、ある年はおとこのひとが来ない。もみの木が悲しんでいると、なんと足の悪かった少年が自分の足で歩き、もみの木のところへやってきたのです。
このラストには本当に感動しました。