手塚治虫と昔話がつながらなかったのですが、タイトルページ裏にある英文に、手塚治虫のはにかみと母親像を感じました。
手塚治虫が幼いころに母親から聞いたお話で、先祖から語られてきた昔話であり、自分も語り伝えたい昔話なのです。
「ねずみじょうど」「かたはぐるまのはなし」「えきほすのはなし」「いばら姫」と4話収録されている中で、知っている「ねずみじょうど」と「いばら姫」は、私が知っているお話とちょっと違和感があったり、省略部分を感じたりしましたが、きっと手塚治虫はお母さんからこのように聞いたのでしょうね。
あじわいがあるアレンジで、新鮮さを感じました。