突然の雨、雨宿りをするダヤンが一匹のカエルと出会って親しくなり、不定期で雨の木曜に開かれる自分たちの雨のパーティーに招待するお話です。
イラストがとても幻想的で素敵です。
自然の中の雨音や、匂いが伝わってくるようです。
雨宿りをしながら二人で冷たいお茶を飲む描写、曜日の感覚のないカエルに、小石に絵を描いてなんとかして説明を試みるダヤン、パーティーの開催地のネズミの家に入りきらないワニのイワンが、沢山のカエル達に向かって『濡れるのが好きな者同士、俺達は外でやらかそうぜ(楽しもうぜ)』というセリフ…、どの描写も、独特で微笑ましい雰囲気に仕上がっています。
ダヤンのシリーズでは、私の中では3位以内で気に入っています。こちらはシリーズの他の作品のようなほろ苦さは少ないです。
雨の日に子供に読み聞かせてやるのにもってこいですし、ストーリーもイラストも大人の鑑賞にも十分耐えうるセンスのいい絵本です。